ICU病棟
Intensive Care Unit
専門分野・主な業務
集中治療とは「生命の危機に瀕した重症患者を、24時間を通じた濃密な観察のもとに、先進医療技術を駆使して集中的に治療する」ことです。集中治療室には、いつ容態が急変するかわからない、または急変している最中で容態が不安定な患者、大手術後の周術期を要する患者が入っています。24時間を通じてしっかり状態をモニタリングし、状態に合わせたケアや診療を集中治療医や担当医と協働し診療を行っています。また、早期離床リハビリテーションチームを中心に患者の早期回復に向けた取り組みを行っています。また、看護師は入院時の医師の説明や治療方針を重症患者や家族が理解し受け止めることが出きるよう、重症患者とその家族の意思決定を支援し、不安や思いに寄り添い、誠実に対応することを心がけています。
スタッフ数
看護師 | 25名 |
---|---|
看護補助者 | 0名 |
クラーク | 1名 |
クリティカル認定特定看護師 | 1名 |
特定行為看護研修修了者 | 4名 |
部署の特長
ICUはIntensive Care Unitの略で、救急外来を受診した重症患者さん、病棟で急変された患者さんの他、大手術後(消化器外科、呼吸器外科、脳神経外科など)の厳密な周術期管理を要する患者さんを、年間で1,600名強、受け入れています。診療体制は、全身管理に長けた集中治療科が統括しつつ、各診療科とシームレスに手を取り合いながら診療をおこなっております。
毎朝、多職種によるカンファレンスを行い治療方針など共有し、それぞれが患者の病態把握に努めており、より質の高いケアを提案できる体制を構築しています。
集中治療室にはクリティカル認定特定看護師1名、特定行為看護研修修了者が4名在籍しており、より集中治療の専門性を持った看護の提供を行っています。また、患者の病態を理解し、医師と治療ビジョンを共有することができ、看護師と医師の間に入り中間的な橋渡しの役割を果たすことができています。教育の面でも認定看護師や特定行為研修修了者を中心に勉強会等を開催し、看護スタッフのボトムアップにつなげています。
部署における大変なこと・達成感のあること
看護の果たす役割は、疾病を持った患者を生活者としてとらえ、最善の状態で社会復帰することだと考えます。これらの考えから集中治療管理における患者が生命の危機を脱し、回復し、合併症を起こすことなく一般病床へと転出できた際には達成感を感じます。看護の力で患者の回復のお手伝いができる。そのことに看護スタッフはやりがいを感じています。
求職者の方へメッセージ
ICU病棟は新人から先輩まで、自分の考えていることを組織での力の関係あるなしに発言できる。「この職場でよかった」とスタッフ全員が口をそろえて言える環境づくりを目標としています。
ICU病棟では様々な疾患の患者が入院しているため幅広い知識や技術の習得ができます。また、集中管理に必要な医療機器の管理やモニター管理など特殊な知識を身につけることができます。ぜひ、ICU病棟で集中治療管理を学び、患者中心の看護を実践しましょう。