教育体制・キャリアアップ

専門・認定・特定行為名

• 摂食嚥下障害看護認定看護師
• 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連

専門分野・主な業務

疾患や障害から、好きなものを美味しく食べて活動するための栄養を摂るという、生きていくうえで重要なことが難しくなる場合があります。食事や内服が安全にできるかどうか、安全に食べるためにはどのような食事が良いのか、口腔ケアや義歯の状態は適しているか、栄養や水分は必要な量を摂ることができているか、誤嚥を予防するために気を付けた方がよいことは何かなど、病室に訪室して介入させていただいています。治療は医師・看護師・栄養士・薬剤師・リハビリスタッフなど多職種で関わっているため、チームでカンファレンスをして情報共有を行っています。退院後も自宅や施設で安心して食事ができるように、退院時には本人や家族・施設職員へのサポートを行います。当院では嚥下外来も実施しており、入院中から退院後の生活まで多職種でサポートさせていただきます。

これから目指す方へのメッセージ

十人十色でそれぞれ状況は異なるため、その方の状態を観察・アセスメントすることで適した看護につながります。急性期の病院であり誤嚥のリスクが高まることもある責任のある分野ですが、食べられなかった患者様が食べられたときの喜びは大きく、とてもやりがいがあります。最近、患者様に言っていただいてうれしかったのは、「あなたが来てくれたからこんなに食べられた。ありがとう。」という言葉でした。専門分野を学んだ看護師だからできることがあり、患者様の一番近くにいる病棟看護師やリハビリ・栄養の専門スタッフと情報共有しながら介入することの大切さを実感しながら勤務しています。一緒に生きる楽しみを増やすお手伝いをしませんか？

専門・認定・特定行為名

• 呼吸器（長期呼吸療法に係るもの）関連
• 胸腔ドレーン管理関連
• 腹腔ドレーン管理関連
• 創部ドレーン管理関連
• 栄養に係るカテーテル（中心静脈カテーテル管理）関連
• 栄養に係るカテーテル（末梢留置型中心静脈カテーテルの挿入）関連
• 動脈血液ガス分析関連
• 特定行為研修指導者

専門分野・主な業務

主な業務としましては、院内の特定行為に関する規程等の作成、外来での動脈血採血、ドレーン（胸腔、腹腔、創部）の抜去を医師もしくは研修修了者と協働で実施しております。その他に末梢留置型中心静脈カテーテルの挿入（以下PICCの挿入）を実施しており昨年度は年間200件もの依頼を受け実施しました。院内だけではなく他病院からのPICCの挿入の依頼を受け、他病院へ出向いて実施しております。>令和5年度から看護教育支援室に副看護師長として勤務しております。看護師特定行為研修修了者の活動を院内で広げるために専従者として横断的に動いております。
主な業務としましては、院内の特定行為に関する規程等の作成、外来での動脈血採血、ドレーン（胸腔、腹腔、創部）の抜去を医師もしくは研修修了者と協働で実施しております。その他に末梢留置型中心静脈カテーテルの挿入（以下PICCの挿入）を実施しており昨年度は年間200件もの依頼を受け実施しました。院内だけではなく他病院からのPICCの挿入の依頼を受け、他病院へ出向いて実施しております。
また、緊急入院になった患者さんの急変スクリーニングを行い、点数の高い方にはクリティカルケア認定看護師と協力し直接訪問し観察、必要であれば医師へ状況報告し対応を行うことで状態の悪化を防ぐことを行っています。
実践だけでなく、研修の指導や看護学校、看護協会でのフィジカルアセスメントの講義も行っており教育的役割も担っております。

これから目指す方へのメッセージ

特定行為研修を受けることで医師の思考過程を学ぶことができ、なぜそのケアが行われるのか、なぜそのように行うのかを理解できるようになります。治療を時間軸で考え、根拠のある看護ケアの提案を医師へ行い実践につなげることができます。
患者さんを待たせることなく適切なタイミングで患者さんの生活パターンを優先したケアが安心で安全に提供できるようになります。
そして大事なことは、ケアを提供することももちろんですが、病状を適切に判断することを意識して関わることができます。今患者さんに起こっていることに気づき、判断し、早期に対応、適切な方法で報告を行うことで患者さんの安全を守っていくこともできるようになります。
これから一緒に学び、病院だけでなく周辺地域を含めた医療、看護の提供に努めていければと思います。

専門・認定・特定行為名

• 心不全看護認定看護師
• 栄養および水分管理に係る薬剤投与関連

専門分野・主な業務

循環器センターで、師長業務を担いながら、重症心不全や循環器患者の看護を行っています。心不全は、急性期から慢性期、緩和治療まで幅広く経過を辿っていきます。治らない病気とされながらも、まだまだ治療の必要性が認知されていないのが現状です。心不全症状がない前段階から、心不全予防の重要性を知っていただけるよう、一般病棟や外来に足を運び、生活指導にも取り組んでいます。心不全のステージ段階に合わせ必要な調整を行い、患者が少しでも望む場所で、自立して過ごすことを目標に地域連携にも力を入れ支援をしています。

これから目指す方へのメッセージ

高齢社会において、心不全患者はさらに増加することが予測されます。老々介護や独居の問題が深刻化し、在宅で過ごす心不全患者を支える環境も狭まっています。そのため、心不全治療において、病院内だけでなく、地域においても患者を支援していくことが、心不全看護認定看護師の役割と考えています。当院には、心不全療養指導士も複数在籍しており、心不全チームとして、患者が残された時間を少しでも長く望む場所で過ごすことができるよう活動しています。心不全に興味・関心がある方、ぜひ一緒に取り組んで行きましょう。

専門・認定・特定行為名

• 遺伝看護専門看護師
• がん化学療法看護認定看護師

専門分野・主な業務

遺伝看護専門看護師は、遺伝性疾患により患者、家族、家系員に生じる、身体的・心理的・社会的課題に専門職として介入し、身体機能や生活への影響が予測される場合には、適応支援を行います。
遺伝医療の対象や疾患はとても幅広いのですが、がん化学療法看護認定看護師の活動を活かし、現在は遺伝性腫瘍をサブスペシャリティ領域としています。
「自分はがん家系なのではないか」「遺伝子検査は受けるべきか」「遺伝する可能性について子どもにはどう伝えよう」「結婚や妊娠、仕事に支障が出ないか不安」等さまざまな遺伝的課題に悩まれる方に介入し対応しています。また、がんゲノム外来では、数十～数百個の遺伝子の変化を一度に調べ、その中で起きている遺伝子の変化を確認するがん遺伝子パネル検査の説明補助と家族歴聴取を基に家系図を作成しています。さらに家系図をもとに遺伝的リスクのある方を特定し、健康課題に働きかけています。

これから目指す方へのメッセージ

遺伝／ゲノム医療というと、難しいというイメージがあるかもしれません。
実は、遺伝医療は、がんゲノム医療はもちろんのこと、出生前／着床前診断等周産期領域や先天性疾患、神経筋疾患等難病看護領域も含んでおり、非常に多岐にわたります。
多方面にわたる医療に向き合う看護は時に大変でもありますが、個々の遺伝子／ゲノムの多様性を理解したうえで、患者さんやその家系員を支えていくことは、非常にやりがいのある分野です。これからますます発展していくことが期待されている遺伝／ゲノム看護分野に、一人でも多くの方が興味・関心を持ってくれたらとても嬉しいです！

専門・認定・特定行為名

• がん看護専門看護師
• 特定看護師（栄養・水分、精神）

専門分野・主な業務

がんと診断された時から、患者とその家族をサポートし、医療チームと連携して積極的な治療のサポートや緩和ケアを提供しています。治療の過程で生じる不安や疑問には、患者や家族との丁寧な対話を通じて、思いや希望を尊重しながら意思決定を支援します。そして、治療中の患者や家族に対して、がん治療の副作用対策、日常生活のアドバイスなどの教育も行います。さらに、緩和ケアの専門知識を活かして、痛みや苦痛の症状緩和、終末期ケアを行い、「自分らしく生きる」ためのサポートを提供しています。加えて、院内外の看護師や医療スタッフに対するがん看護の教育や指導を通じて、看護の質向上に取り組み、がん看護の最新エビデンスに基づくケアの実践、質の向上を目指した研究・改善活動も推進しています。

これから目指す方へのメッセージ

専門看護師は、専門的な知識と技術を持ち、患者やご家族に質の高いケアを提供する重要な役割を担います。がん看護専門看護師として、治療の意思決定支援や緩和ケア、症状緩和、終末期ケアなど幅広い分野で活躍し、患者やご家族と深く対話し、思いに寄り添いながら、最善のサポートを行います。また、医師や多職種と連携しながら、チーム医療に貢献します。治療やケアの調整を行い、患者中心の医療を実現するために、医療チーム全体の調整役としても大きな役割を果たします。専門知識の習得や実践経験を積み重ね、さらなる成長と挑戦を通じて、看護の質を高め、患者中心の医療を実現するための道を共に歩みましょう。