医療相談支援室(患者サポート部門/がん相談支援センター)
Medical Consultation Support Room
専門分野・主な業務
がん相談支援センターは、全国のがん診療連携拠点病院や地域がん診療病院に設置されている、がんに関する包括的な相談を受ける窓口です。当センターでは、各種がんに係る資材の提供も豊富に行っています。
がん相談支援センターでは、下記の業務を担っています。
- がんに関する包括的な相談対応
(セカンドオピニオン、がんの診断・治療や副作用、治療後の生活や終末期の療養の場の希望、お金や仕事のこと、家族や医療者とのコミュニケーション、心配や漠然とした不安) - がん医療に関する最新の話題や情報提供
- 思春期・若年成人(AYA世代)のがん患者さんへのサポート
- 就労支援/ハローワーク事業
- いばらき県のがんサポートブックの編集・作成
- がん相談従事者への研修会企画と開催
最近では、がん治療に伴う「外見の変化」のことや「がんゲノム医療」のこと、「がんの遺伝について」等多彩な情報提供を求められることが増えてきています。
スタッフ数
看護師 | 4名 (がん看護専門看護師 1名・緩和ケア認定看護師 1名・がん化学療法看護認定看護師/遺伝看護専門看護師 1名・公認心理師 1名) |
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医療ソーシャルワーカー | 1名(精神保健福祉士) |
事務員 | 1名 |
部署の特長
国の指定研修を受けたがん専門相談員を配置し、患者さんとそのご家族に、エビデンスの高い情報の提供や、療養生活に必要な社会福祉制度の説明、患者会のご案内や就労支援等を行っています。また、患者さんだけでなく、ご家族や、その病院に通っていない地域の方々など、どなたでも無料・匿名で利用できるため、さまざまな困りごとや悩みに対応しています。
さらに、当院は都道府県がん診療連携拠点病院に指定されており、県内のがん診療に携わる19施設と連携し、定期的に会議やカンファレンス、相談対応の質向上のための研修会、がん相談支援センターの役割について広報・周知いただくための活動も行っています。
部署における大変なこと・達成感のあること
がん医療は日進月歩です。そのため、常に情報をアップデートし、最新の話題や治療法、先進医療等についても積極的に理解しておく必要があります。知識の更新や質向上のための自己研鑽を継続していくことは、時に大変なこともあります。しかし、患者さんやご家族に役立てられる情報を提供できることや、直面している課題を整理しながら一緒に考えていくサポートには、やりがいを感じることも多いです。
昨今は15歳~39歳までのAYA世代と言われる方々への支援の充足を図るために、相談支援センターが中心となり、院内チームを発足しました。少しずつですが、取り組みや活動が周知されてきており、チームで取り組むことの楽しさを実感しています。
求職者の方へメッセージ
がん相談支援センターは、がんに精通した資格をもつ認定・専門看護師や公認心理師資格、精神保健福祉士資格を有した相談員が在籍していることも特徴です。専門性の高いコミュニケーションスキルから、患者さんとの関わりや意思決定のプロセスを学ぶことができます。また、研修会の企画や広報活動等、院外の多職種とのつながりもたくさんあります。
がん医療に関心のある方、ぜひお待ちしています!