医療相談支援室(退院支援部門)
Medical Consultation Support Room
専門分野・主な業務
入院早期から患者様に関わり、退院困難な要因を病棟看護師・多職種と情報共有して、患者様の状態に沿って、リハビリ回復期・療養病院へ転院の調整等を行い、在宅で過ごされる方には、地域の訪問看護ステーションやケアマネジャー等と連携して、退院支援を行っています。身寄りのない方や独居で過ごされていた方の困っていること等一人ひとりお話を聴いて、困りごとが改善できるように寄り添いながら、退院支援を行っています。
スタッフ数
看護師 | 7名(難病連絡相談員1名含む) |
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医療ソーシャルワーカー | 4名 |
事務 | 1名 |
部署の特長
入院病棟に退院支援担当を配置し、部署内の看護師、MSWと協力しあって退院支援を行っています。急性期病院であり、治療を開始した時点から退院支援は始まっています。独り暮らしの方、支援が必要な患者様などさまざまな背景の方がいます。師長を中心に病棟看護師・多職種と安心して退院できるようにするために話し合いながら、患者様の意向にそって退院支援を行っています。
また体の辛さだけでなく、気持ちの辛さに寄り添えるよう緩和ケアセンター看護師と連携し、在宅で望まれる過ごし方など意思の確認をしていきます。訪問看護、訪問診療など調整をして自宅へ過ごし最期をむかえる方もおり、患者様・ご家族へサポートも継続して行っています。
外来通院患者の在宅調整など含め、がん相談支援センター・医療相談支援室と情報共有しています。外来受診~入院後も院内の多職種や地域と連携し、退院後も住み慣れた自宅や施設などの療養の場で安心して生活が送れるよう、患者様やご家庭のご希望・不安などを把握し、様々な職種と連携して療養生活環境調整を行います。
部署における大変なこと・達成感のあること
退院前に患者様・ご家族、病棟看護師、退院支援担当と訪問看護ステーション、ケアマネジャー等と退院前カンファレンスを実施しています。自宅退院してご家族と一緒に過ごせる時間をつくれたこと、退院のタイミングを逃さず、カンファレンスを行い自宅へ退院できたご様子をみていると看護師としての喜びを感じます。
治療が必要となり入院した患者様は、さまざまな背景や退院困難な要因があります。
生活保護申請や生活環境を整えることも必要なこともあり、市役所や地域包括支援センター等と協力してあたることもあります。地域と連携して、患者様にとって暮らしやすい環境を整えられたことや、それによって外来通院、治療の継続につなげられたこともあり、達成感を感じる瞬間でもあります。
求職者の方へメッセージ
急性期病院であり在院期間の短い期間でスピードも求められる部署でもあると思っています。入院初期から、退院に向けて「何を望まれているのか、何か心配なことはあるのか」等の患者様のお気持ちの確認やご家族の思い等、病棟看護師の立場とはまた別の視点で関わることが多くなります。病棟看護師、多職種との連携、また地域の訪問看護ステーション、ケアマネジャーとの連携も多くなり、地域へ向ける視野を広くもつための経験を積むことになります。日勤帯、夜勤帯とひと区切りのある病棟の関わりとは別に、継続性のある濃い関わりとなり、看護師としての視野を広げることに繋がると思っています。
退院支援して終わりではなく、転院後の在宅へ戻られる方、施設へ入所される方、在宅で通院する方、訪問診療を受け自宅で過ごされる方、さまざまな形があり継続して関わることができる部署と思っております。
困難な退院支援もありますが、協力して患者様ご家族の望むような支援ができたときの喜びもあり、ぜひ一緒に働く仲間としてお待ちしています。