化学療法センター
Chemotherapy Center
専門分野・主な業務
外来で行う抗がん剤治療のことを、「外来化学療法」といいます。
当院でも、平成20年12月より外来化学療法専用治療室である「化学療法センター」を開設し、患者さんのQOL重視の観点から外来化学療法への移行を積極的に進めています。
初めてセンターで治療を行う方には、オリエンテーションやインフォメーションに十分な時間をかけ、患者様や御家族がもつ治療への不安を軽減し、安心して治療を受けられるように看護を提供しています。
また、リーダー看護師はセンター内の状況を常に把握し、円滑に看護援助ができるように調整します。採血・問診担当は高いスキルで採血を行い、治療中の患者の状態を把握してアセスメントしています。問題となっていること、困っていることなどについて必要時アドバイスし、セルフケア支援をしています。治療担当 は患者に安全・安楽かつ確実な抗がん剤投与を実施しています。
スタッフ数
看護師 | 専従看護師13名(がん化学療法看護認定看護師1名) |
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看護補助者 | なし |
クラーク | 2〜3名 |
部署の特長
化学療法センターは、センター内で採血・診察・薬剤ミキシング・点滴治療ができる自己完結型の外来化学療法専門施設です。化学療法専門の医師・看護師・薬剤師がチームを作成し安全性の高い医療を提供しています。病床数はベッド22床、チェア10床、合計32床になります。化学療法センターでの2023年度化学療法治療患者数、化学療法加算算定件数は年間約8500件です。消化器がんが全体の半分を占め、これについて乳がん、造血器腫瘍の件数が多いという状況です。
外来通院で治療導入になることも増えてきており、アレルギー出現のリスクがある薬剤を投与することも多くなってきています。安全で確実な治療が行えるよう、看護師は採血・問診、抗がん剤投与および投与中の副作用のモニタリングを担当するとともに、治療継続に向けて患者様や御家族からの相談を受けたりアドバイスを行ったりしています。
部署における大変なこと・達成感のあること
近年は、従来から使用されている殺細胞性の抗がん薬に加えて、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などの新しい作用機序の抗がん薬による治療が行われる機会が多くなり、外来で化学療法を行う患者数は増加しています。抗がん薬による薬物療法の治療選択は多岐にわたり、選択した抗がん薬によって副作用が大きく異なっています。そのため、これまで以上に個々の患者に合わせた対応が必要となり、適切な情報提供の重要性が増してきています。
がん化学療法看護認定看護師を中心に、日々の実践を通して専門的な知識やスキルの向上に努めています。がん看護において、リーダーシップが発揮できる人材育成に取り組んでいます。
求職者の方へメッセージ
スタッフのほとんどが子育て中のママ看護師で明るく和やかな職場です。忙しい中でもスタッフ相互のコミュニケーションを大事にし、困ったときは医師や薬剤師、認定看護師などの多職種に相談しやすい職場環境です。
化学療法センターに配属される看護師はキャリアを積んだ看護師が多いですが、病棟からの異動や他施設からの転職者にとっては未知の世界です。このことを念頭に置いてプリセプターを配置し、丁寧に教育していきます。
また患者さんとの関係性も密接でやりがいのある職場です。化学療法の知識や経験がなくても本人の進捗状況に合わせて指導しますので心配いりません。
がん看護や認定看護師に興味がある方は一緒に働いてみませんか?